パチ屋って儲かってるの?① 株式会社マルハン
北勝ジン(@kitakatujin)です!
今回は、「パチ屋って実際のところ儲かってんの?」というテーマの記事です!
毎日すごい量の諭吉さんが飛び交うパチンコホール。はたから見るとすごい儲かってそうですよね笑。
一方で、人件費や電気代、機械代など多くの経費がかかることも有名な話です。
パチンコホールを運営している企業の中から、決算資料を公開している企業を考察してみます!
今回のパチ屋は…
今回は、全国でパチンコチェーン、マルハンを展開する、「株式会社マルハン」を見ていきます。
「7のチカラ」で有名なみんな大好きマルハンです笑。パチンコスロットをやらない人でも名前は知ってる程の知名度を誇る、業界NO.1ホールですね!
パチンコホール営業以外にも、各種レジャー+アミューズメント業、飲食業、ゴルフ事業、ビルメンテナンスなども事業として行っています。
マルハンは毎期、IR資料(損益や財務状況を中心とした公開資料)を出しています。
直近決算期である2020年3月期の決算はこちらです。
https://www.maruhan.co.jp/corporate/pdf/maruhan_report_48f_ja.pdf
・・・決算書なんて読んでみてもよくわからないですよね笑。重要なところをピックアップして解説していこうと思います。
損益計算書(経営成績の報告書)
・売上高 1,509,454百万円(前年同期比▲40,942百万円)
・売上原価 1,448,985百万円(同比▲40,731百万円)
・売上総利益 60,468百万円 (同比▲212百万円)
・販売費及び一般管理費 28,337百万円(同比+1,268百万円)
・営業利益 32,090百万円 (同比▲1,521百万円)
営業利益の後に、経常利益、当期純利益と続いていくのですが、今回は、本業の利益である営業利益までに着目しました。
天下のマルハンといえども、昨今のユーザー離れの影響大きく、減収減益決算となっています。
とはいえ、320億円超の営業利益を確保しており、今すぐ経営がやばいとかそういった感じではなさそうです。販売費及び一般管理費に含まれる、人件費や広告宣伝費を差し引いてなお320億円の利益が残るのはすごいことです。
売上の中でどれだけの利益を残すことができたかを表す、売上高総利益率(粗利率)は4%です。売上高の4%くらいが粗利になってるってことですね!
ちなみに売上高総利益率(粗利率)4%というのは、他産業に比べてめちゃくちゃ薄利です。全産業平均が25%程度。お値段以上で有名な家具屋さんの「ニトリ」は粗利率50%超です。
マルハンに限らず、パチンコホールのビジネスモデルは、「薄利多売」なのかもしれませんね!
粗利率4%・・・スロットの設定1の機会割が96~98%くらいだから・・・ 考えるのはやめましょう笑
貸借対照表(財務内容を表す報告書)
・流動資産・・・358,725百万円
・固定資産・・・264,243百万円
・資産合計・・・622,969百万円
・流動負債・・・216,738百万円
・固定負債・・・104,116百万円
・負債合計・・・320,854百万円
・純資産合計・・・302,114百万円
一言でいうと、かなり財務内容良好です笑。総資産に対しての純資産(自己資本)の比率を表す自己資本比率が50%を超えています。
30~40%あればまずまずと言われる同指標が50%を超えているということで、相当な財務体力があると言えるでしょう。
まとめ
決算、財務内容を見た感じでは、減収基調ではあるものの、結構儲かってて、財務体力も十分という感じですね。
ホール営業のやり方に対しては色々言いたいことはありますが、会社としては(表面上は)優良企業なのではないでしょうか笑。
よっぽどのことがなければつぶれる心配がないので、パチンコ屋さんの社員になりたい人で、転勤にこだわりがなければ筆頭候補だと思います。
今後も不定期でパチ屋のなんちゃって財務分析をしていこうと思います。次は道内ホールにしましょうかね?
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